できるだけ目立たない矯正装置をご提案しています。
患者さんのお困りごとに寄り添って、
様々な選択肢のなかから装置を選択するようにしています。

成人矯正治療について

患者さんに合わせた最適な治療法をご提案

成長発育が止まっている大人の場合は、歯列と顔面骨格の大きさが完成しているため、それをベースに治療を行います。
当院では、できるだけ歯を抜かない治療を目指しますが、あごの大きさに対して歯が並びきらずデコボコしている場合や、歯列が出ている場合などには、歯を抜いて(多くは、犬歯の後ろの第一小臼歯)、抜いたスペースを利用して歯列をきれいに並び替えたり、前歯を後方に移動したりします。

何歳まで矯正治療を受けられるの?

歯と歯周組織の健康が保たれていれば、何歳でも矯正治療は受けられます。また、歯周病の進行が少ない、あるいは、歯周病の改善の見込みがあれば、何歳でも矯正治療は受けられます。ただし、こどもに比べると歯の移動に時間が長くかかる傾向があります。

矯正装置について

審美ブラケット

歯の色になじむ目立たない審美ブラケットを用いたラビアル(表側)の矯正装置です。当院では、セラミックとプラスティックのブラケットをご用意しております。ホワイトワイヤーを使用すると更に目立たなくなります。お気軽にご相談ください。

リンガル

歯の裏側に矯正装置を付け、表面上は装置が見えませんので、他人から矯正治療をしていることを気付かれないかもしれません。しかしながら、裏側に装置があることで、しゃべりにくいなどの違和感もあります。また、精密な技工操作が必要になるため、費用が高額になります。

ハーフリンガル

見えやすい上のあごはリンガル(裏側)に矯正装置を付け、見えにくい下あごはラビアル(表側)に矯正装置を付けます。また、下のあごはリンガル(裏側)に矯正装置を付け、上あごはラビアル(表側)に矯正装置を付けることもできます。

マウスピース(インビザラインなど)

取り外し可能なマウスピース型カスタムメイド矯正装置(インビザラインなど)は、食事や歯みがきの時は装置をはずことができます。歯並びの症状によっては綺麗に並ばないこともありますので、適応するかどうかを相談時に確認する必要があります。

料金表

基本料金

基本施術料(大人の全顎矯正)
770,000円
舌側装置加算(片顎)
330,000円
舌側装置加算(上下顎)
440,000円
マウスピース矯正加算①少数歯
110,000円
マウスピース矯正加算②中等度
220,000円
マウスピース矯正加算③全顎
330,000円
セットアップ加算
55,000円
部分矯正施術料(一部位につき)
132,000円

矯正歯科治療に関しての諸注意事項
(リスクおよび副作用)

お薬を服用するのにも副作用があるように、 歯科治療も副作用やリスクを伴います。もちろん矯正治療にも、治療を行う事によるリスクが存在します。患者さんに、矯正治療中に起こりうる内容に関して正しく理解しておいて頂くことは、とても大事なことだと考えています。是非ご一読ください。

– 矯正治療中について –

  • 矯正治療において個人差はあるものの、歯が動くことによる痛みや違和感が生じることがあります。矯正装置を装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に痛みを感じることがありますが、一般的に数日で治まります。長期間痛む場合はご相談ください。矯正治療中、歯を動かしている間に「歯がしみる」といった、知覚過敏様の症状が現れることがあります。
  • また、装置を装着して間もない時期には口内炎ができることもあります。痛み止めのお薬や、お口の中の粘膜を保護するワックスなどで対応しております。
  • 多少、食べ物に制限があったり、食べ方を注意して頂くことがあります。装置が壊れたり、外れてしまうこともあります。その際は、連絡のうえ受診するようお願い致します。
  • 装置の使用状況や来院状況などの患者さんの協力度、顎の発育変化や顎位の変化、歯の動きの個人差などにより治療期間が長引いたり、治療方針を変更する場合もあります。
  • 舌で歯を押す癖や、歯並びに悪影響をあたえる癖が改善されない場合は、治療期間の延長やご希望の治療結果が得られない場合があります。
  • 患者さんが、取り外しできる矯正装置や補助装置の装着時間のお約束事を守っていただけなかったり、定期的な来院ができなかった場合は、治療期間の延長やご希望の治療結果が得られない場合があります。
  • 矯正力を加えられた歯の根の先が溶けて短くなる「歯根吸収」という現象が起こることがあります。矯正治療に伴う歯根吸収のリスクについて程度の差はありますが、可能性があることをあらかじめご了承ください。
  • 矯正治療中に「歯肉退縮」を起こすことがあります。これにより、歯ぐきが下がり歯が長く見えたり、歯と歯の間にすき間が生じたように見えることがあります。特に下の前歯や、凸凹が強かった箇所などで認められることが多い症状です。これは、加齢や不適切なブラッシング、歯ぎしりなどが原因で生じることもある現象です。
  • 発現率はとても低く、稀ですが、矯正中に歯の神経が死んでしまう「歯髄壊死」を起こす可能性があります。著しく歯列から逸脱した歯や複数回治療した歯は、神経血管が弱くなっている傾向にあり、歯を動かすことによって神経血管が切れて歯の変色を起こす事が稀にあります。成人矯正治療の方に起こりえる症状で歯髄壊死が発覚した場合は将来的には歯の神経の治療が必要になります。
  • 装置を歯から外す際に歯の表面に傷がつくことがありますが、これは一般的に再石灰化(エナメル質の再生)が可能な範囲です。歯質の弱い方は、稀に歯が少し欠けてしまう場合もあります。こういった場合には一般の歯科医院にて歯の表面の処置を行って頂くことがありますのでご了承下さい。
  • 矯正治療と顎関節症の確かな因果関係はないとされています。顎関節症は歯並びを治したら確実に良くなるとは言えません。また、治療中や治療後に顎関節症を発症したり症状が悪化することもあることをご理解ください。
  • 装置の装着中は発音しづらいことがあります。
  • 矯正装置を装着することにより補綴物(差し歯や被せもの)に傷がつくことがありますのでご了承ください。
  • 矯正装置に使用されている金属に対する「金属アレルギー」がある場合は、治療に制限が出る場合があります。
  • 一般的なワイヤーによる矯正は、歯の表面に器具を装着するため、見た目にも矯正をしていることがわかるというリスクがあります。
  • 患者さんのなかには、治療中にかなりのストレスを受ける方もおり、頭痛、首や肩のこり、不眠など不定愁訴が起こる場合があります

– 治療中の虫歯予防、ブラッシングについて –

  • 歯の汚れは、歯の動きや治療期間にも大きな影響を及ぼします。矯正治療は、患者さんご自身が口腔内の衛生管理ができることを前提に始めていきます。
  • 治療中、装置の周りなど、歯磨きしにくい部分ができるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなります。間食を控え、矯正治療中に合ったブラッシング指導を受けて毎日丁寧なブラッシングを心がけ、歯を清潔にしてリスクを抑えましょう。
  • 当院では歯ブラシ指導、歯のクリーニング、定期的なフッ素塗布を行い、口腔衛生指導をおこなっておりますが、基本的にお口の中の管理は患者さんご自身と、お子さんの場合は保護者の皆様の責任のもとお願いります。ご協力の程よろしくお願い致します。
  • 口腔内の清掃状態があまりにも不良な場合は、途中で治療を中断あるいは中止することもあります。

– 動的な治療の終了後について –

  • 歯を動かして歯並びを整える「動的治療」を終えて歯並びが改善されても、歯が元の状態に戻ろうとする性質があるため、一定期間動かした歯をとどめておく「保定」が必要です。歯の位置が安定するまでの保定期間には個人差があるので、治療後も歯科医師の指示を守ってください。
  • 顎の発育、舌や口唇の誤った癖、口呼吸、顎位の変化、歯ぎしりなどにより咬み合わせが変化することがあります。
  • 治療後は後戻りを防ぐため「保定装置」を使用して頂きます。当院では保定装置の使用を約束して頂いてから最終的に固定装置を外していきます。
  • 保定装置の使用状況が良くないと歯並びが後戻りして、再治療が必要となることもあります。また、固定式の装置をはめなくてならないだけでなく、治療費用も余計にかかってしまいます。治療後も歯科医師の指示にしたがって保定装置を使用してください。